Nature Island AG-Fish
カナダ・フィッシングガイドの自然生活 徒然雑記帳。
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agfishca

Author:agfishca
空には白頭鷲が舞い、海峡にはシャチが泳ぐカナダの小島、クアドラ島に潜むフィッシングガイドagfish 。生まれも育ちも日本。正真正銘の日本人なのだが、半生を島で過ごしているから、この頃はちょっと怪しいらしい。

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海峡の住人


先日、S様ご夫妻をご案内した時に遭遇した海峡の住人キラーホエールです。
キャンベルリバーの釣り場ジョンストン海峡には、多くのキラーホエールが定住していて毎年鮭の回遊が始まると、キャンベルリバーの近くに現れるようになります。
ボートで追いかけることは禁止されていますので、先回りをし、エンジンを切って、近くを通り過ぎるのを待っての観察です。
一頭のメスが近くを通り過ぎたあと、大きなオスが何を思ったか向きを変え、ボートに大接近!
イルカと同じように好奇心旺盛なキラーホエール達。
きっと、銀色に光るプロペラに興味を持ったのでしょう。

10メートルにも満たない至近距離での遭遇は大迫力。
念願のホエールウォッチングもできたS様ご夫妻は大満足のようでした。

強敵あらわる


タマちゃんではありません。

時には、海峡の愛嬌もの。
そして、時には、釣り人の強敵。
ゴマフアザラシ君でございます。

旅立ちです


河原で見つけた小さな生命。
チャムサーモンでしょうか、ピンクサーモンでしょうか。
身を守る本能は親ゆずり。近づくと、さっと石の下へもぐりこみ、危険回避。

これから始まる長い航海には、技量だけでなく、かなりの運も必要です。
行く手にはばかるプレディターの目を逃れ、釣り人の針に騙されず、無事この川へ帰り着くことを祈ります。
「オオカミが出た!」


「オオカミが出た!」
イソップ寓話『オオカミ少年』ではありません。
この島の住宅地域にある公園にオオカミの群れが潜んでいるというのです。

先週、友人の犬が襲われた、その手口は計画犯罪そのものでした。

まずは一匹のオオカミが子犬のような泣き声を出し、飼い犬の注意を引く。
もう少しで追いつきそうになるように、付かず離れず森の中に誘い込む。
興奮した犬はもう飼主の言うことも聞かず、オトリのオオカミの後を追い森の中へ。
そこで待ち受けるのは6〜10頭の仲間のオオカミ達。
気が付いた時は時遅し、群れに囲まれて噛み殺されるのみ。

普段オオカミは人間を襲わないといわれますが、横行するペットの被害に、
政府の自然保護官は、子供の外出にも注意を呼びかけています。


白頭鷲


2月、厳寒の浜辺に群がるのは、アメリカの国鳥、白頭鷲である。
家畜の被害を理由に乱獲が続き1960年代にアメリカでは、絶滅危機に瀕した。その後、ワシントン条約を始めとする保護対策により、生息環境が安定し、昨年からは絶滅危機種リストから外されたようだ。
翼を広げると2mにもなる猛禽類。海鷲と区別されるこの鷲は、カナダの海岸沿いの生息数はアメリカ本土の白頭鷲の数より多いといわれる。
夏場の海辺で高い木の上に陣取り、魚が水面に現れるのを辛抱強く見つめる精悍な様は、写真などでご存知だろう。

でも、なぜ?勇壮な白頭鷲がカモメのように浜辺に群がるのか?

誰もがひもじいのである。
12月までは鮭のソ上で、ホッチャレの鮭を食べて何とか食いつないできたのに、今は鮭のソ上も終わり、ここ、何週間もの間食べ物がないのである。
干潟に生息するわずかな豆ガニを求め、集まる白頭鷲。
頭が白いのは成熟した鷲。そうでないのは未成熟の鷲だ。
調査機関からのリポートでは、その年に生まれた50%もの幼鳥が餓死していくといわれる。特にこの時期。真冬から春にかけて・・・。

自然界は厳しいのだ。

生まれた場所もそうだが、もって生まれた技量が運命を左右する。
2kmも離れた獲物を見つけることが出来る視力。
他の鳥より速く飛べる翼。
自分の縄張りを守ることが出来る強さ。
どれを欠いても生き延びること出来ない。
人間社会のように社会保障はないのである。

どこかのTVで聞いたことがある。
「カモメはいいわね。気ままで、自由で・・・。」
憂いたセリフだ。

ここでは、そんなことはありえない!
カモメはもっとタイヘンだ!
白頭鷲のようにハラペコの上、下手をしたら、白頭鷲の晩御飯になってしまうのだから。